2025年6月に登場した「GEL-KAYANO 32」は、アシックスを代表するスタビリティ(安定性)モデルの最新版です。前作のGEL-KAYANO 31で大幅に進化した機能をさらに洗練させ、「安定感の原点回帰」と「さらなる軽量化」を両立させています。
その主要な性能と特徴をまとめました。
1. 走行性能とクッション性
- 前足部のボリュームアップ: 前足部のソール厚が前作より約2mm厚くなり、蹴り出し時のクッション性が向上しました。
- FF BLAST PLUSへの回帰: 31の「ECO」素材から、より反発性と軽さを重視した「FF BLAST PLUS」へアップデート(または調整)。沈み込みすぎず、しっかりと弾む感覚が強まっています。
- PureGEL搭載: かかと部に内蔵されたPureGELにより、着地時の衝撃を和らげ、スムーズな足運びをサポートします。
2. 安定性とサポート機能
- 進化版 4D GUIDANCE SYSTEM: 疲労によるフォームの崩れ(プロネーション)を予測して、走行中にリアルタイムで安定性を補正するシステムを継続搭載。今作ではその形状が微調整され、より自然な接地感を生んでいます。
- ヒールドロップの変更: かかととつま先の高低差(ドロップ)が10mmから8mmへと低くなりました。これにより、中足部からの着地がしやすくなり、よりモダンな走行効率を実現しています。
3. フィット感と重量の改善
- 軽量化に成功: ソールの厚みが増したにもかかわらず、前作比で約5g〜20g程度の軽量化(サイズ・幅による)を実現。より軽やかなステップが可能です。
- シュータン(ベロ)の改良: 31の厚手のタイプから、薄手で伸縮性の高い素材に変更。足の甲にピタッと吸い付くような、より一体感のあるフィット感になりました。
前作(31)との主なスペック比較
| 特徴 | GEL-KAYANO 31 | GEL-KAYANO 32 |
| ヒールドロップ | 10mm | 8mm |
| 前足部厚み | 約30mm | 約32mm (2mm増) |
| 重量 (27.0cm) | 約305g | 約300g前後 (軽量化) |
| シュータン | 厚手でソフト | 薄手で高いフィット感 |
おすすめのユーザー
- 完走を目指す初心者: 怪我を防ぐための高い安定性を求める方。
- 長距離・LSDランナー: 足の疲れが出やすい後半でも、サポート力が欲しい方。
- リカバリー目的: 足への負担を最小限に抑えたい翌日のジョグ。
気になる点として、前作(31)の「マシュマロのような柔らかさ」が好きだった方には、32は少し「カッチリとした安定感」に感じるかもしれません。