ミズノの「HYPERWARP(ハイパーワープ)」シリーズの中で、**「HYPERWARP ELITE(ハイパーワープ エリート)」**は、軽量性・反発性・安定性のすべてを高い次元でバランスさせた、シリーズの中心的(王道)なレーシングモデルです。
超軽量に特化した「PURE」と、安定走行を重視した「PRO」のちょうど中間に位置し、フルマラソンで記録を狙うエリートランナーに最も適した仕様になっています。
1. スペック概要
| 項目 | 内容 |
| 重量 | 約170g(27.0cm片方) |
| ソール厚 | 前足部 34.5mm / 踵部 38.0mm(ドロップ:3.5mm) |
| ミッドソール | MIZUNO ENERZY XP(上下で異なる2種類の二層構造) |
| プレート | 3D形状フルレングスカーボンプレート |
| アッパー | 軽量ウーブンアッパー(モノフィラメント素材) |
2. 主な性能と特徴
■ 上下異素材の「MIZUNO ENERZY XP」
ELITEモデル独自のこだわりは、2層に分かれたミッドソールの素材構成です。
- 上層: シリーズ史上最も軽いPEBA系の高反発素材を採用し、柔らかなクッションと大きな弾みを提供。
- 下層: よりレスポンス(反応)の良い硬めの素材を採用し、着地時の安定感と蹴り出しのパワーロスを防ぎます。この組み合わせにより、**「跳ねるような感覚」と「足元のグラつきにくさ」**を両立させています。
■ 3D形状カーボンプレート「SMOOTH SPEED PLATE」
PUREと同様の、中足部を立体的に巻き上げた3D形状のカーボンプレートを搭載しています。
- ストライドの伸び: プレートの剛性が高く、地面を強く押し出すことでストライドを伸ばす走りを強力にサポートします。
- コントロール性: プレートが足のねじれを抑制するため、高速走行時でも足運びをコントロールしやすくなっています。
■ 絶妙なスタックハイト(38mm)
世界陸連の規定(40mm以下)に収まる38mmの厚さを確保。
- PURE(34.5mm)よりもクッションに余裕があるため、フルマラソンのような長時間・長距離のレースでも足への衝撃を和らげ、最後まで脚を温存しやすい設計です。
3. シリーズ内での立ち位置比較
| 特徴 | HYPERWARP PURE | HYPERWARP ELITE | HYPERWARP PRO |
| コンセプト | 極限の軽さ | 反発×安定のバランス | スムーズな推進力 |
| 重量 | 約137g | 約170g | 約200g |
| プレート | カーボン | カーボン | カーボン強化ナイロン |
| 適正距離 | 短距離〜ハーフ | ハーフ〜フルマラソン | フルマラソン・練習 |
| 走りのタイプ | 自力でピッチを刻む | ストライドを伸ばしたい | 転がるように走りたい |
結論:どんな人におすすめ?
**「HYPERWARP ELITE」は、「厚底カーボンの反発を最大限に活かして、ストライドでグイグイ押していきたい」**というランナーに最適です。
PUREほど尖りすぎず、PROよりもキレのある反発があるため、箱根駅伝などの学生エリートランナーや、フルマラソンでサブ2.5〜3を目指すシリアスランナーにとっての「本命の一足」と言えます。