PR

第104回日本陸上競技選手権大会・長距離種目 兼 東京2020オリンピック競技大会日本代表選手選考競技会 結果まとめ

結果
記事内に広告が含まれています。

今回の記事では12月4日に行われた第104回日本陸上競技選手権大会・長距離種目 兼 東京2020オリンピック競技大会日本代表選手選考競技会の記録とコメントを掲載しています。以下結果になります。

今回の日本選手権は東京2020オリンピックの代表選考になっており、代表に内定するにはオリンピック標準記録を切った上で優勝をすることが条件となっています。

男子10000mリザルト

男子10000m1組では外国人留学生のペースが上がらず、市田選手(旭化成)が終始レースを引っ張ります。学生では今季絶好調早稲田大学3年の太田選手、中谷選手が27分台をたたき出します。

市民ランナーでは37歳京セラの中村高洋選手が28分28秒で走っています。この記録でもベストでないから恐ろしいです。

順位名前学年所属リザルト
1市田孝ー旭化成27:52.35
2中谷雄飛3早稲田27:54.06
3太田直希3早稲田27:55.59
4大六野秀畝ー旭化成28:01.29
5塩澤稀夕4東海28:08.83
6相葉直紀ー中電工28:12.63
7鈴木大貴ーYKK28:15.57
8東瑞基ー愛三工業28:16.67
9倉田翔平ーGMO28:17.60
10聞谷賢人ートヨタ紡織28:19.54
11横井裕仁ーNTN28:25.58
12田村友佑ー黒崎播磨28:25.74
13中村高洋ー京セラ28:28.01
14宮脇千博ートヨタ自動車28:38.48
15今井崇人ー旭化成28:45.69
16坂田昌駿ー中央発條28:58.92
17湯澤舜ーSGH28:59.92
18山藤篤司ートヨタ自動車29:15.54
19マゴマベヌエルモニゲー旭化成28:11.94
20川瀬翔矢4皇學館DNF
順位名前学年所属リザルト
1相澤晃ー旭化成27:18.75
2伊藤達彦ーHonda27:25.73
3田村和希ー住友電工27:28.92
4河合代二ートーエネック27:34.86
5鎧坂哲哉ー旭化成27:36.29
6大迫傑ーNike27:36.93
7佐藤悠基ーSGH27:41.84
8田澤廉2駒澤27:46.09
9村山謙太ー旭化成27:50.09
10丸山竜也ー八千代工業27:52.27
11茂木圭次郎ー旭化成27:57.36
12大池達也ートヨタ紡織27:58.40
13池田耀平4日本体育27:58.52
14青木祐人ートヨタ自動車27:58.63
15井上大仁ー三菱重工27:59.40
16小椋裕介ーヤクルト28:03.33
17大石港与ートヨタ自動車28:04.56
18浦野雄平ー富士通0.019507
19天野誠也ー自衛隊体育学校28:08.94
20市田孝ー旭化成28:09.50
21延藤潤ーマツダ28:16.27
22村山紘太ー旭化成28:17.38
23今井篤弥ートヨタ自動車九州28:18.10
24鈴木祐希ーカネボウ28:18.48
25鈴木健吾ー富士通28:19.83
26藤曲寛人ートヨタ自動車九州28:24.62
27鈴木塁人ーSGH28:32.00
28鈴木洋平ー愛三工業28:54.30
29西山和弥4東洋28:54.30
30設楽悠太ーHonda29:03.50
31べナード コエチー九電工27:19.42
32クレオファス カンディエー三菱重工27:43.51
33西山雄介ートヨタ自動車DNF

相澤晃 10000m日本記録更新!東京オリンピック内定

スタート時までは10000mのオリンピック標準記録を切っている選手がいなかったためこの試合でオリンピックを内定させるには日本記録を上回りなおかつ優勝しなければならないという超難易度の高い条件をクリアしなければなりませんでした。

結果は男子10000mでは27分台が18人。相澤晃選手、伊藤達彦選手、田村和希選手の3名従来の日本記録を樹立しています。優勝は相澤晃選手(旭化成)が27分18秒75の従来の村山紘太選手が2015年八王子ディスタンスで樹立した27分29秒69の日本記録を10秒以上更新する日本新記録で優勝しています。またこの記録は東京オリンピック標準の27分28秒00を切って東京オリンピック10000mの代表内定を得ています。

伊藤達彦 箱根駅伝以来のランデブーラン

話題となったのは伊藤達彦選手(Honda)とのデットヒートです。相澤選手が箱根駅伝で2区区間新記録を成し遂げた際にもこの2人は一緒に競り合っていました。伊藤選手はいつか相澤選手に勝手ほしいと思います。

田村和希 #ナンバーワンしかいらない

#ナンバーワンしかいらない

これは日本選手権の公式が掲げているハッシュタグです。今回の日本選手権ではこのハッシュタグの本当の意味を知ることになります。男子10000mでは3位で田村和希選手(住友電工)が日本記録を更新し27:28.92で3位で表彰台に上りました。

田村選手は昨年日本選手権10000mの優勝者でもあります。振り絞る走りがトレードマークで昨年優勝した時のインタビューではかなり疲弊した状態で受け答えをしていたのを覚えています。今大会でもレース後はゴール直後両手両膝をつき蹲っていたので出し切ったのかを思っていましたが実際はそうではありませんでした。

相澤選手、伊藤選手が表彰台に上ったとき田村選手が現れた際には田村選手は涙を拭いていました。表彰台に上った際も1ミリも笑みはありません。田村選手は出し切って伏していたのではなく、悔しさで伏していたのです。日本選手権という大舞台で日本記録と自己ベストを更新したのにです。

それだけ東京オリンピックにかける思いが強かったからと理解しました。#ナンバーワンしかいらない1位にならないと何の意味もない。その意味がやっと理解できた気がします。

女子10000mリザルト

順位名前学年所属リザルト
1新谷仁美ー積水化学30:20.44
2一山麻緒ーワコール31:11.56
3佐藤早也伽ー積水化学31:30.19
4鍋島莉奈ーJP日本郵政31:31.52
5矢田みくにーデンソー31:34.39
6萩原歩美ー豊田自動織機31:36.04
7筒井咲帆ーヤマダホールディングス31:36.19
8安藤友香ーワコール31:37.71
9加世田梨花ー名城31:39.86
10矢野栞理ーデンソー31:46.84
11西田美咲ーエディオン32:09.91
12福良郁美ー大塚製薬32:10.29
13大西ひかりーJP日本郵政32:10.56
14小笠原朱里ーデンソー32:10.69
15鈴木優花ー大東文化32:11.66
16加藤岬ー九電工32:14.85
17森田香織ーパナソニック32:44.99
18山口遥ーAC・KITA33:06.98
19竹地志帆ーヤマダホールディングス33:24.84
20三宅紗蘭ー天満屋34:40.42
21関谷夏希ー大東文化DNF
22岡本春美ー三井住友海上DNS
23小林成美ー名城DNS

新谷仁美 日本選手権で異次元の走り18人を周回遅れに

女子10000mでは新谷仁美選手(積水化学)が圧倒的走りを見せつけます。出走20人のうち18人を日本最高峰の選手が集まる日本選手権という舞台で周回遅れにし、従来の日本記録2002年に渋井陽子さん(三井住友海上)が記録した30分48秒89を30秒近く上回る30分20秒44で日本新記録、かつ東京オリンピック参加標準31分25秒をクリアし東京オリンピック内定を得ています。

ちなみにこの新谷選手が記録した30分20秒44はとてつもない記録で

  • 〇日本新記録
  • 〇アジア歴代4位
  • 〇世界歴代22位
  • 〇アジア年齢別歴代最高
  • →か月単位なら世界歴代最高

となっています。

男子5000mリザルト

順位名前学年所属タイム
1坂東悠汰ー富士通13:18.49
2松枝博輝ー富士通13:24.78
3吉居大和1中央13:25.87
4川瀬翔矢4皇學館13:28.70
5松村陣之助ーコモディイイダ13:34.53
6森田佳祐ー小森コーポレーション13:34.57
7梶原有高ーひらまつ病院13:35.24
8的野遼大ー三菱重工13:35.63
9羽生拓矢ートヨタ紡織13:35.88
10竹内大地ートーエネック13:40.77
11小山直城ーHonda13:41.76
12古賀淳紫ー安川電機13:44.40
13上野裕一郎ーセントポールクラブ13:45.28
14田中秀幸ートヨタ自動車13:46.78
15服部弾馬ートーエネック13:47.86
16中西亮貴ートーエネック13:50.29
17小指卓也2早稲田13:58.30
18橋爪孝安ーSGH13:59.37
19藤本珠輝2日体大14:00.16
20桃澤大佑ーサン工業14:00.53
21中西玄気ー愛三工業14:02.34
22高田康暉ー住友電工14:09.53
23近藤秀一ーGMO14:15.40
24市川孝徳ー日立物流14:29.18
25ジャスティス ソゲットーHonda13:20.55
26アモス クルガトー中電工13:21.39
27べナード キメリー富士通13:24.53
28浅岡満憲ー日立物流DNF
29石田洸介3東京農大二高DNS
30アントニー マイナー富士通DNS

吉居大和 自身の持つU20の記録をまたも更新

男子5000mでは富士通の坂東選手が13分18秒49の好記録で優勝をしました。オリンピック標準13分13秒50には惜しくも5秒届きませんでしたが、十分に標準記録を切れる力があることを感じさせてくれました。

また、学生では3位に今季絶好調の吉居選手(中央)が13分25秒87とU20歴代最高記録を更新しています。並みいる実業団選手がいる中の大学1年生で3位は本当にすごいです。

9位にはトヨタ紡織の羽生選手が自己ベストを更新する13分35秒88で走っています。東海大時代は鳴り物入りで高校トップの実力で入学してきましたが、大学時代に出た大きな試合は大1時の全日本駅伝のみとくすぶりましたが実業団に入り、閉じていた才能がまた花開いています。

13位には立教大監督を務める上野裕一郎さんが13分45秒28で走っています。引退してもなお強い。日本選手権に出ているだけでも化け物です。

女子5000mリザルト

名前学年所属リザルト
田中希実ー豊田自動織機TC15:05.65
廣中璃梨佳ーJP日本郵政15:07.11
萩谷楓ーエディオン15:19.41
西原加純ーヤマダホールディングス15:23.88
川口桃佳ー豊田自動織機15:24.24
田崎優理ーヤマダホールディングス15:24.61
和田有菜ー名城15:25.14
五島莉乃ー資生堂15:29.03
中原海鈴ー京セラ15:29.91
岡本春美ー三井住友海上15:32.46
中村優希ーパナソニック15:33.54
田邉美咲ー三井住友海上15:36.47
兼重志帆ーGRlab関東15:39.63
清水真帆ーヤマダホールディングス15:43.22
佐藤成葉ー資生堂15:43.94
荘司麻衣ーユニクロ15:56.05
カマウタビタジェリー三井住友海上15:09.63
カリウキナオミムッソーニーユニバーサル15:48.27

田中希実、廣中璃梨香 五輪出場の切符をかけた争い

女子5000mでは東京オリンピックの内定をかけた熾烈な争いが繰り広げられました。田中希実選手(豊田自動織機TC)と廣中璃梨香選手(JP日本郵政G)はすでにオリンピック参加標準記録を突破していたので完全な優勝を狙うレースとなりました。

レース展開は3:06-6:15-9:18-12:14-15:05と若干スローで始まり終始廣中選手の後ろに田中選手がぴったりとつきます。3000m以降からは一気にペースが上がり残り2000mを5:47(2:56-2:51)のわけのわからないペースで走っています。

田中選手と廣中選手の競り合いはラスト150mのところまで続いたため最後までどちらが勝つか分からないレースで久しぶりに声を出して中継を見てしまいました。

着どり争いがなければこの種目でも日本新記録が出ていたかもしれません。

男子3000scリザルト

順位名前学年所属リザルト
1山口浩勢ー愛三工業8:24.19
2楠康成ー阿見AC8:28.01
3青木涼真ーHonda8:30.81
4滋野聖也ープレス工業8:31.88
5塩尻和也ー富士通8:34.55
6篠藤淳ー山陽特殊製鋼8:46.18
7阪口竜平ーSGH8:48.30
8潰滝大記ー富士通8:51.13
9神直之ー北星病院8:55.11
10松本葵ー大塚製薬8:58.29
11近藤聖志ートヨタ自動車8:58.98
12打越雄允ー大塚製薬9:22.29
13フィレモン キプラガットー愛三工業8:24.74
14荻野太成ー旭化成DQ

3000scでは山口浩勢選手が自己ベストの8:24.19の好記録で優勝を果たしています。オリンピック標準は8分22秒00なので参加標準は切れませんでしたが念願の日本選手権優勝でインタビュー時には目を潤ませていました。

優勝有力候補は塩尻和也選手だと思っていましたが途中で足が止まってしまいました。ここ最近では3000scに専門的に取り組む選手が出てきたため記録もレベルアップしています。塩尻選手が本調子でも優勝は簡単にはできないものだったと思います。

また、その他有力候補のSGH阪口選手はハードルにうまく合わせられず8:48.30で7位(それでもすごすぎ)、旭化成荻野選手は転倒した際ハードルを飛び忘れてしまい失格となってしまいました。

女子3000scリザルト

順位名前学年所属リザルト
1石澤ゆかりーエディオン9:48.76
2吉村玲美ー大東文化9:49.45
3薮田裕衣ー大塚製薬9:52.19
4山中柚乃ー愛媛銀行9:53.61
5西出優月ー関西外国語大9:55.01
6吉川侑美ーユニクロ9:58.12
7西山未奈美ー松山10:10.07
8瀬川帆夏ーシメックス10:10.61
9佐藤奈々ースターツ10:20.74
10森智香子ー積水化学10:21.65
11沖村美夏ー愛媛銀行10:21.95
12秋山祐妃ー大東文化10:28.03
13小池彩加ー大和田住宅仙台10:31.34
14後藤梨奈ー中京大10:33.08
15髙橋優奈ー順天堂10:42.75
16三浦佳奈ー東北福祉大10:52.59

女子3000scでは石澤ゆかり選手(エディオン)が日本歴代4位の好記録で優勝を果たしています。優勝候補の大東文化大吉村選手は最後の最後で障害に足を引っかけてしまい転倒。惜しくも2位になっています。