プロジェクトの概要と研究環境
「芝浦工大たすきプロジェクト」では、大宮キャンパスの新校舎「創発棟」に整備された最新のトレッドミルを活用した走行動作解析や生理指標計測が実施されます。さらに、既存の計測機器では把握が困難な生体情報を取得する独自のバイオセンシング技術の開発にも取り組む方針です。これらの研究成果は、選手強化と安全管理の両立を目指し、競技現場へ還元されます。

駅伝部強化への取り組み
芝浦工業大学は、創立100周年記念事業の一環として駅伝部の強化を進めており、2027年までの箱根駅伝本選出場を目標に掲げています。前駿河台大学監督である徳本一善氏を監督として招聘し、昨年10月の第102回箱根駅伝予選会では、過去最高の18位という成績を記録しました。
駅伝部の拠点である大宮キャンパスの創発棟には、フォースプレートを組み込んだトレッドミル、モーションキャプチャ解析システム、呼吸ガス装置を備えた「トレッドミル室」をはじめ、各種生体情報を取得・解析する装置が導入されています。これらの先端設備を活用した実測データに基づく研究に加え、運動中の生理指標をリアルタイムに取得する独自のバイオセンシング技術の開発にも注力し、研究成果を競技現場へ還元していく計画です。

教育との連携
2026年4月には、改組されるシステム理工学部生命科学課程に「スポーツ工学コース」が新設され、約60名の一期生を迎える予定です。教育・研究・競技が連動する体制のもと、大学ならではのスポーツ支援モデルの確立を目指しています。
芝浦工業大学の学長である山田 純氏は、本プロジェクトについて「成熟した社会にある今こそ、大学には新たな挑戦が求められています。本学は、文武両道で駅伝に挑む学生を、工学・理学の研究力で支えます。既存の手法にとどまらず、独自のバイオセンシング技術の開発にも取り組み、競技力向上と新たな価値創出を目指します。スポーツと工学の融合を通じて、大学スポーツの新しい可能性を切り拓いてまいります」とコメントしています。
主な研究テーマ案
本プロジェクトで検討されている研究テーマ案は以下の通りです。
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生理学/バイオメカニクス評価(代謝物、動作解析、骨格筋データ、VO2max)
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神経・認知評価によるコンディション管理(脳波、心拍、反応時間)
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データサイエンスによる分析・データ可視化(生理学データ、工学データ、心理学データ)
芝浦工業大学について
芝浦工業大学は、工学部、システム理工学部、デザイン工学部、建築学部、大学院理工学研究科を有する大学です。理工系大学として日本屈指の学生海外派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長です。東京都(豊洲)と埼玉県(大宮)に2つのキャンパスを持ち、約1万人の学生と約300人の専任教員が所属しています。2024年に工学部が、2025年にデザイン工学部、2026年にはシステム理工学部で教育体制を再編し、新しい理工学教育のあり方を追求しています。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。

