今回の記事では第89日本学生陸上選手権(日本インカレ)3日目の結果についてまとめます。種目は男女800m、男女5000mについてコメントしていきます。
リザルト
男子800m リザルト
順位 | 名前 | 所属 | タイム |
1 | 松本純弥 | 法政 | 1:47.02 |
2 | 瀬戸口大地 | 山梨学院 | 1:47.28 |
3 | 根本大輝 | 順天堂 | 1:47.94 |
4 | 金子魅玖人 | 中央 | 1:47.96 |
5 | 高橋佑輔 | 北海道 | 1:48.92 |
6 | 源裕貴 | 環太平洋 | 1:49.64 |
7 | 薄田健太郎 | 筑波 | 1:49.65 |
8 | 矢守志穏 | 大阪市立 | 1:51.88 |
女子800m リザルト
順位 | 名前 | 所属 | タイム |
1 | 川田朱夏 | 東大阪 | 2:07.55 |
2 | 塩見綾乃 | 立命館 | 2:07.75 |
3 | 有廣璃々香 | 東大阪 | 2:11.03 |
4 | 中村美宇 | 福岡 | 2:11.57 |
5 | 志村美希 | 日本体育 | 2:11.57 |
6 | 道下美槻 | 立教 | 2:11.66 |
7 | 神薗芽衣子 | 東大阪 | 2:13.06 |
8 | 山口光 | 順天堂 | 2:14.12 |
男子5000m リザルト
順位 | 名前 | 所属 | タイム |
1 | 吉居大和 | 中央 | 13:40.04 |
2 | 川瀬翔矢 | 皇學館 | 13:42.60 |
3 | 鈴木芽吹 | 駒澤 | 13:43.07 |
4 | 加藤淳 | 駒澤 | 13:43.61 |
5 | レマダ・キサイサ | 桜美林 | 13:44.23 |
6 | ルカムセンビ | 東京国際 | 13:46.26 |
7 | 塩澤稀夕 | 東海 | 13:48.59 |
8 | 吉田圭太 | 青山学院 | 13:50.66 |
9 | 中西大翔 | 国学院 | 13:54.88 |
10 | 臼井健太 | 国学院 | 13:55.52 |
11 | 清水颯大 | 順天堂 | 14:14.91 |
12 | 吉岡遼人 | 立命館 | 14:15.99 |
13 | 三浦拓朗 | 中央 | 14:18.68 |
14 | 花尾恭輔 | 駒澤 | 14:19.25 |
15 | 山田真生 | 立命館 | 14:19.25 |
16 | 山谷昌也 | 東京国際 | 14:26.22 |
17 | 小袖英人 | 明治 | 14:30.96 |
女子5000m リザルト
順位 | 名前 | 所属 | タイム |
1 | 中島紗弥 | 鹿屋体育 | 16:13.76 |
2 | 加世田梨花 | 名城 | 16:15.08 |
3 | 樺沢和佳奈 | 慶応義塾 | 16:18.71 |
4 | 小松優衣 | 松山 | 16:19.67 |
5 | 佐野英里佳 | 拓殖 | 16:19.89 |
6 | 北川星瑠 | 大阪芸術 | 16:21.77 |
7 | 山賀瑞穂 | 大東文化 | 16:22.82 |
8 | 風間歩佳 | 中央 | 16:23.86 |
9 | 工藤杏華 | 日本体育 | 16:27.82 |
10 | 柳谷日菜 | 関西 | 16:28.84 |
11 | 井手彩乃 | 福岡 | 16:35.34 |
12 | 渡辺光美 | 城西 | 16:35.87 |
13 | 野崎光 | 大阪学院 | 16:36.42 |
14 | 白石由佳子 | 順天堂 | 16:39.21 |
15 | 金光由樹 | 東海 | 16:45.25 |
16 | 下山田綾香 | 椙山女学園 | 16:50.44 |
17 | 逸見亜優 | 京都産業 | 16:53.90 |
18 | 井上葉南 | 名城 | 17:05.34 |
19 | 小谷真波 | 拓殖 | 17:10.50 |
法政松本純弥選手 未来を捻じ曲げる走り
優勝は法政大学松本純弥選手です。法政二高出身。1:47.02の大会新記録、自己ベスト更新での優勝です。この記録は日本歴代9位タイ、日本学生歴代4位の好記録です。
主な経歴
- 第34回日本ジュニアユースU20男子800m優勝
- 1部関東インカレ800m2連覇
- 日本選手権800m8位
レース展開は序盤から大阪市立大矢守選手、山梨大瀬戸選手がハイペースで引っ張っていきます。
その中でも法政松本純弥選手の走りは圧巻でした。入りの200mでは先頭と約50m離れている最後尾の位置から自分のペースでレースを進めていきます。そこから誰もが予想だにしない結末が訪れます。
350mでは最下位だった松本選手が400m通過では全体6位52秒前後で通過します。そこからグイグイと位置を上げていき600m通過では全体2位で通過したのち残り20mで山梨瀬戸口選手を差しトップで帰ってきたのです。
東大阪川田選手、立命館塩見選手 2人のタフガール
東大阪大学の川田選手が立命館大学の塩見選手との接戦を制して優勝を果たしています。この二人ですが今大会中3度同じレースで走っています。11日400m決勝、13日800m決勝、女子1600mリレー4走です。予選決勝含めると5本のレースを走っているので本当にタフとしか言いようがありません。
吉居大和選手 ラスト1周で全員置き去り
レースは外国人留学生が引っ張ります。4000mまでは中央吉居選手、皇學館川瀬選手、青山吉田選手、東海塩澤選手、駒澤鈴木選手、加藤選手、国学院中西選手、臼井選手が残りますがここから徐々にペースが上がり残り1周では塩澤、川瀬、吉居、鈴木、加藤選手まで絞られます。ラスト400mで吉居選手が飛び出し56秒のえげつないスパートで全員を置き去りにして13分40秒04で優勝を果たします。
今季吉居選手は5000m3レース ホクレン深川13分38秒79 、ホクレン千歳13分28秒34 、日本インカレ13分40秒04とすべて好記録でカバーしており学生には負けなし1年生で日本インカレを優勝してしまうのですから本当にすごい選手です。
他大の主力も好調維持
輝きを特に放ったのは駒澤大学です。鈴木芽吹選手の表彰台をはじめ、うれしいのが加藤選手の復調です。自己ベストを10秒近く更新して復活をアピールしています。
皇學館大學の川瀬選手もラストの直線で桜美林キサイサ選手と駒澤鈴木選手を交わし2位でフィニッシュしています。昨年度は5000mと10000mで学生最速記録保持者の維持を見せました。関東以外の大学でもやれるということをまさしく証明してくれた選手です。
東海塩澤選手は初日10000mもまとめているので上出来の走りではないかと思います。しいて言えば5000mではそのうち自己ベストに近い殻を破るような調子に近づけていきたいところです。
青山吉田選手も13分50秒前後で走り好調を維持しています。ホクレンでは13分37秒で自己ベストを更新しているのでそれに近い走りをしたかったところだと思います。
国学院の中西選手、臼井選手も大きく離れそうになった展開をうまくまとめています。合宿で走りこんでいると思われますので上出来の走りなのではないでしょうか。
鹿屋体育大の中島選手 仕掛け合いを制す
女子5000mも男子と同様のレース展開で4000mまでは集団で形成され残り1000mで名城大の加世田選手が飛び出します。そこからは鹿屋体育大の中島選手と抜きつ抜かれつを繰り返し残り350mで加世田選手が仕掛けますが残り100mで中島選手が抜き返しそのまま優勝を飾ります。
女子は複数種目に出場している選手が多く、3日目に設定されている5000mは疲労がある中でのレースになった選手がほとんどのようです。
慶応樺沢選手 ラストスパートでぶち抜き表彰台
驚かされたのは慶応樺沢選手のラスト一周です。初日の1500mでも予選決勝と走り3位表彰台に上がっているので後方でレースを進めているのを見て疲労があるのかとおもっていましたが杞憂でした。
ラスト1周に差し掛かった際の樺沢選手の位置は入賞圏外9位でした。中継の画面からフレームアウトしている位置からなぜかゴールの時には加世田選手の後ろにいたので思わずどういうこと?と思ってしまいました。
大学ラストイヤーを2種目表彰台で飾ることができて本当におめでとうございます。
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