2020年9月11日より開催されている第89日本学生陸上選手権(日本インカレ)の長距離種目の結果をまとめています。1500m、3000sc、10000mの結果とコメントを掲載しています。
リザルト
1500m予選1組
順位 | 名前 | 所属 | タイム |
1 | 小林青 | 鹿屋体育 | 3:48.93 |
2 | 市村朋樹 | 東海 | 3:50.46 |
3 | 大竹康平 | 広島経済 | 3:50.47 |
4 | 梶山拓郎 | 流通経済 | 3:50.62 |
5 | 小林宏輔 | 愛知工業 | 3:50.89 |
6 | 半澤黎斗 | 早稲田 | 3:51.19 |
7 | 馬場勇一郎 | 明治 | 3:51.35 |
8 | 山田俊輝 | 中央 | 3:51.81 |
9 | 池田耀平 | 日体 | 3:51.90 |
10 | 服部凱杏 | 立教 | 3:52.74 |
11 | 土本剣汰郎 | 大東文化 | 3:55.65 |
12 | 石川昌樹 | 横浜国立 | 3:56.28 |
13 | 井内優輔 | 筑波 | 3:57.40 |
14 | 木村佑 | 京都 | 3:58.75 |
15 | 卜部和喜 | 東京経済 | 3:59.75 |
16 | 井下大誌 | 環太平洋 | 4:08.38 |
1500m予選2組
順位 | 名前 | 所属 | タイム |
1 | 高橋佑輔 | 北海道 | 3:48.26 |
2 | 佐久間秀徳 | 明治 | 3:48.27 |
3 | 柳本匡哉 | 早稲田 | 3:48.62 |
4 | 溝口仁 | 東海 | 3:48.78 |
5 | 森智哉 | 中央 | 3:49.02 |
6 | 武村知浩 | 龍谷 | 3:49.14 |
7 | 菅沼隆佑 | 日体 | 3:49.87 |
8 | 大澤智樹 | 創価 | 3:51.89 |
9 | 田中佑典 | 札幌学院 | 3:52.33 |
10 | 近藤圭太 | 平成国際 | 3:53.29 |
11 | 荒堀太一郎 | 関西学院 | 3:55.23 |
12 | 三上純 | 大阪 | 3:55.58 |
13 | 亀鷹大輝 | 大阪学院 | 3:56.36 |
14 | 中井啓太 | 環太平洋 | 3:57.15 |
15 | 斎藤俊輔 | 立教 | DNS |
16 | 岩城亮介 | 日本 | DNS |
17 | 野口雄大 | 順天堂 | DNS |
1500m予選3組
順位 | 名前 | 所属 | タイム |
1 | 前田舜平 | 明治 | 3:49.81 |
2 | 川瀬翔矢 | 皇學館 | 3:50.00 |
3 | 前川優月 | 東京国際 | 3:50.16 |
4 | 菖蒲敦司 | 早稲田 | 3:50.19 |
5 | 沖田龍誠 | 岐阜協立 | 3:50.63 |
6 | 山崎優希 | 広島経済 | 3:50.94 |
7 | 小松直生 | 日本体育 | 3:51.88 |
8 | 中倉啓敦 | 青山学院 | 3:51.88 |
9 | 横田佳介 | 中京 | 3:52.63 |
10 | 小手川聖修 | 鹿屋体育 | 3:52.77 |
11 | ミラー千本真章 | 立教 | 3:53.59 |
12 | 酒井洋明 | 北海道 | 3:58.51 |
13 | 藤本浩太郎 | 関西学院 | 4:00.67 |
14 | 原田凌輔 | 順天堂 | DNS |
15 | 都築勇貴 | 山梨学院 | DNS |
16 | 飯澤千翔 | 東海 | DNS |
17 | 樋口翔太 | 日本 | DNS |
1500m決勝
順位 | 名前 | 所属 | タイム |
1 | 小林青 | 鹿屋体育 | 3:48.23 |
2 | 高橋佑輔 | 北海道 | 3:48.92 |
3 | 大竹康平 | 広島経済 | 3:49.45 |
4 | 前田舜平 | 明治 | 3:49.50 |
5 | 佐久間秀徳 | 明治 | 3:50.59 |
6 | 菖蒲敦司 | 早稲田 | 3:50.73 |
7 | 溝口仁 | 東海 | 3:50.78 |
8 | 前川優月 | 東京国際 | 3:51.41 |
9 | 市村朋樹 | 東海 | 3:52.39 |
10 | 柳本匡哉 | 早稲田 | 3:53.03 |
11 | 菅沼隆佑 | 日本体育 | 3:53.65 |
12 | 森智哉 | 中央 | 3:53.72 |
13 | 川瀬翔矢 | 皇學館 | 3:53.72 |
14 | 武村知浩 | 龍谷 | 3:54.40 |
15 | 梶山拓郎 | 流通経済 | 4:00.41 |
3000sc決勝
順位 | 名前 | 所属 | タイム |
1 | 三浦龍司 | 順天堂 | 8:28.51 |
2 | 北村光 | 早稲田 | 8:49.92 |
3 | 諸冨湧 | 早稲田 | 8:50.70 |
4 | 森下瞬也 | 順天堂 | 8:52.05 |
5 | 川瀬宙夢 | 筑波 | 8:52.74 |
6 | 内田賢利 | 立教 | 8:53.69 |
7 | 新家裕太郎 | 創価 | 8:54.72 |
8 | 今江勇人 | 千葉 | 8:55.11 |
9 | 吉田匠 | 早稲田 | 8:59.86 |
10 | 小原響 | 青山学院 | 9:06.26 |
11 | 萩原璃来 | 中央 | 9:11.43 |
12 | 松村匡悟 | 筑波 | 9:44.47 |
13 | 藤田竣也 | 神戸 | 9:58.34 |
14 | 山本嵐 | 城西 | DNS |
15 | 川上瑠美梨 | 日本 | DNS |
10000m決勝
順位 | 名前 | 所属 | タイム |
1 | ジェームズブヌカ | 駿河台 | 28:05.66 |
2 | フィリップムルワ | 創価 | 28:06.52 |
3 | レマダキサイサ | 桜美林 | 28:14.13 |
4 | 田澤廉 | 駒澤 | 28:22.48 |
5 | 西山和弥 | 東洋 | 28:43.17 |
6 | 藤木宏太 | 国学院 | 28:55.70 |
7 | 塩澤稀夕 | 東海 | 28:59.53 |
8 | 手嶋杏丞 | 明治 | 29:02.30 |
9 | ポールオニエゴ | 山梨学院 | 29:02.71 |
10 | ルカムセンビ | 東京国際 | 29:17.98 |
11 | 鈴木聖人 | 明治 | 29:37.01 |
12 | デジェンテスファルムウェルド | 星槎 | 29:54.10 |
13 | 湯原慶吾 | 青山学院 | 29:55.46 |
14 | ポールギトンガ | 国士館 | 30:16.61 |
15 | 横山徹 | 日本 | 30:27.86 |
16 | 中谷雄飛 | 早稲田 | 30:34.01 |
17 | 樋口翔太 | 日本 | 30:39.65 |
18 | イェゴンヴィンセント | 東京国際 | DNF |
19 | ダニエルカヨウキ | 桜美林 | DNS |
20 | 鈴木創士 | 早稲田 | DNS |
21 | ボニフェスムルア | 山梨学院 | DNS |
22 | チャールズドゥング | 日本 | DNS |
23 | ローレンスグレ | 札幌学院 | DNS |
24 | 岸本大紀 | 青山学院 | DNS |
25 | ライモイヴィンセント | 国士館 | DNS |
地方勢が表彰台を独占
優勝は鹿屋体育大の小林選手。昨年の日本インカレでも東海大飯澤選手に次ぐ2位で表彰台に上がっています。持ち味はラスト300mからの切れがすごいです。今大会も予選、決勝ともにラスト300mからのスパートで制しています。
2位は北海道大学の高橋選手。彼も実力者であり生粋のラブライバーです。800mでインターハイ優勝の実績があります。彼の持ち味は力みのない走りです。とにかく力を入れている感じがない。予選の走りを見て小林選手と髙橋選手は余裕度が違っていたので決勝でもいいとこに行くと思っていました。
3位は広島経済大の大竹選手。自己ベスト3分44秒27を持つ選手です。ラスト数メートルで明治の前田選手をさしました。独特なフォームから繰り出される大きなストライドの走り方が特徴的です。予選で力を使ってしまっていると思っていましたがラスト一周で後方からいつの間にか3位まで来ていました。
全体的にみると1500mは地方の大学が健闘しています。決勝15人中6人が地方勢と着々と地方大学でも戦えると力をつけてきています。+争いで予選で惜しくも落ちてしまった選手も多数いるので今後の躍進に期待がかかります。
三浦龍司選手異次元の走り
優勝は順天堂大学の三浦選手です。順天堂大学OBの塩尻和也選手の大会記録を3秒更新し優勝しています。ちなみに今日の三浦龍司選手8分28秒51は日本学生歴代4位 、日本歴代10位 の好記録です。レース展開は最初から最後まで終始戦闘を譲ることなくフィニッシュしています。
驚いたのはゴール後あっけらかんとした様子で地面やひざに手をついたりする様子もなく報道陣の対応をしているところです。まだまだ余裕があるような感じさえもしました。
もう一つ彼の強いところを感じたのがハードリングの上手さです。レース序盤は足をハードルに掛けていたのですが、後半足が合わないところから飛び方がハードリングに変りました。水濠に関してもほとんど水しぶきがないです。3000sc現役選手の中でレベルは一段飛びぬけています。
日本記録の更新と平地での走りに期待がかかります。
第二の黄金世代の躍進
3000scでも1、2、3位を独占した人に共通点があります。それは順大三浦選手、早稲田北村選手、早稲田諸冨選手全員1年生ということです。今年の大学1年生世代は第二の黄金世代です。それも化け物の人数が多く各大学に散らばっています。
特に早稲田大学の1年生は今大会で非常に存在感を表しています。1500mでは菖蒲選手、柳本選手が決勝まで進んでいます。3000scでは2,3位を北村選手、諸冨選手が入賞とチームに勢いをつけています。
早稲田大学は夏場の遠征合宿に許可が下りないため寮での合宿を強いられていますが高地に行けない分スピードに磨きがかかったようにも思えます。
日本人留学生レン・タザワ
日本人トップは駒澤大学の田澤選手。レース展開は外国人留学生が引っ張り5000m14分フラットと速いペースで展開されていきます。湿度が高いせいか選手の汗が光りコンディションは厳しかったようです。
東海塩澤選手、明治手嶋選手、東洋西山選手、国学院藤木選手の有力選手がこぼれていくなか唯一付いたのは田澤選手のみでした。タイムも28分22秒と今季日本人学生最高記録です。この悪条件でこの記録なので27分台もそう遠くないはずです。
sugar elite組は明暗分かれる
大迫傑選手主催のsugar eliteに参加した西山選手、中谷選手は明暗が分かれました。西山選手は復活の走りとも呼べる28分43秒で田澤選手に次ぐ全体5位でフィニッシュしています。一方中谷選手は自己ベストからほど遠い30分34秒と辛酸を嘗めています。
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