はじめに
今回の記事では箱根駅伝の関東学生連合の大学別出走回数を関東学生連合制度が誕生した2003年から2020年までのデータをまとめてみました.
下の写真は各年代、各区間順に出走大学を表記しています。セルの色は大体ですがその大学のユニフォームの色にしています。統計の仕方としてはチームで2名まで同大学の選手が走れた頃も含めてカウントしています。私はデータを調べるまで知らなかったのですが、2004年は各地方の有力選手を全国から集めてチームを組んでいたようです。2004年は関東の大学のみデータに反映させました。
年代 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 | 2013 | 2012 | 2011 |
1 | 駿河台 | 東京 | 芝浦工業 | 専修 | 創価 | 東京農大 | 専修 | 日大 | 亜細亜 |
2 | 東京農大 | 駿河台 | 専修 | 中央 | 専修 | 専修 | 東海 | 日大 | 松蔭 |
3 | 城西 | 創価 | 桜美林 | 駿河台 | 国士館 | 国士館 | 拓殖 | 松陰 | 法政 |
4 | 亜細亜 | 麗澤 | 明治 | 東京農大 | 麗澤 | 平成国際 | 創価 | 専修 | 創価 |
5 | 育英 | 筑波 | 関東学院 | 関東学院 | 亜細亜 | 流通経済 | 流通経済 | 流通経済 | 流通経済 |
6 | 流通経済 | 防衛 | 亜細亜 | 日本薬科 | 東京経済 | 関東学院 | 亜細亜 | 法政 | 大東文化 |
7 | 麗澤 | 東京農大 | 東京農大 | 武蔵野学院 | 駿河台 | 麗澤 | 平成国際 | 専修 | 順天堂 |
8 | 大東文化 | 平成国際 | 慶応 | 城西 | 東京工業 | 東京国際 | 松陰 | 亜細亜 | 麗澤 |
9 | 山梨学院 | 明治学院 | 日本薬科 | 亜細亜 | 平成国際 | 東京工業 | 国士館 | 亜細亜 | 創価 |
10 | 東京 | 亜細亜 | 日大 | 東京国際 | 國學院 | 亜細亜 | 関東学院 | 法政 | 法政 |
2010 | 2009 | 2008 | 2007 | 2006 | 2005 | 2004 | 2003 | ||
1 | 神奈川 | 國學院 | 國學院 | 東京農大 | 帝京 | 青山学院 | 徳山 | 国士館 | |
2 | 国士館 | 法政 | 明治 | 拓殖 | 関東学院 | 國學院 | 拓殖 | 明治 | |
3 | 創価 | 関東学院 | 明治 | 平成国際 | 平成国際 | 関東学院 | 京都産業 | 青山学院 | |
4 | 平成国際 | 平成国際 | 拓殖 | 筑波 | 青山学院 | 国士館 | 京都産業 | 創価 | |
5 | 関東学院 | 法政 | 上武 | 拓殖 | 拓殖 | 國學院 | 筑波 | 筑波 | |
6 | 國學院 | 学習院 | 平成国際 | 学習院 | 帝京 | 創価 | 立命館 | 防衛 | |
7 | 松陰 | 松陰 | 國學院 | 関東学院 | 流通経済 | 東京農大 | 京都産業 | 東京農大 | |
8 | 國學院 | 立教 | 関東学院 | 東京農大 | 麗澤 | 東京 | 岡山 | 城西 | |
9 | 神奈川 | 関東学院 | 立教 | 帝京 | 東京農大 | 東京農大 | 國學院 | 平成国際 | |
10 | 創価 | 麗澤 | 青山学院 | 青山学院 | 慶応 | 慶応 | 北海道教育 | 国際武道 |
出場校 | 回数 | |
1 | 関東学院 | 11 |
2 | 東京農大 | 11 |
3 | 亜細亜 | 10 |
4 | 平成国際 | 10 |
5 | 國學院 | 9 |
6 | 創価 | 9 |
7 | 専修 | 7 |
8 | 麗澤 | 7 |
9 | 国士館 | 6 |
10 | 拓殖 | 6 |
11 | 流通経済 | 6 |
12 | 青山学院 | 5 |
13 | 松陰 | 5 |
14 | 駿河台 | 4 |
15 | 筑波 | 4 |
16 | 明治 | 4 |
17 | 城西 | 3 |
18 | 帝京 | 3 |
19 | 東京 | 3 |
20 | 日大 | 3 |
21 | 学習院 | 2 |
22 | 神奈川 | 2 |
23 | 大東文化 | 2 |
24 | 東京工業 | 2 |
25 | 東京国際 | 2 |
26 | 日本薬科 | 2 |
27 | 防衛 | 2 |
28 | 立教 | 2 |
29 | 育英 | 1 |
30 | 桜美林 | 1 |
31 | 国際武道 | 1 |
32 | 芝浦工業 | 1 |
33 | 順天堂 | 1 |
34 | 上武 | 1 |
35 | 中央 | 1 |
36 | 東海 | 1 |
37 | 東京経済 | 1 |
38 | 武蔵野学院 | 1 |
39 | 明治学院 | 1 |
40 | 山梨学院 | 1 |
最多出場は関東学院大学、東京農業大学
計17回学生連合チームが作られた中で関東学院、東京農大は11回も出場しています。なんと半分以上。すごいです。というかもう本戦にチームで出場してほしいです。これだけのこれだけの回数選手を送り出せるというのは育成力がないとできませんよね。関東学院はSNSや進学した後輩に話を聞くととてもよく選手を育成してくれていることが感じ取れます。
次点は亜細亜大学、平成国際大学
出場回数は10回。亜細亜大学は箱根駅伝優勝経験もあります。平成国際大学も毎年のように選手を送り出しています。本戦には最近遠のいていますがこちらも箱根を走れる選手が毎年育成されているのが分かります。
今はシード校に…國學院大學、創価大学
出場回数は9回。國學院は2020年箱根駅伝で総合3位、創価大学も劇的逆転で総合9位とすでにシード校入りを果たしています。着実にチームを強化してきたことが分かります。
箱根予選では次点に泣く…麗澤大学、専修大学
麗澤大学はここのところ2年連続で箱根予選次点となっています。専修大学も毎回あと少し足りず本選出場が叶っていません。本選に出場できる力はあるはずなのであとは本番で力を出しきってほしいです。
箱根常連校も…拓殖大学、国士舘大学、流通経済大学
出場回数は6回。拓殖大学と国士舘は最近は箱根常連校です。チーム力自体はある大学なので予選会に回った年にチームのエースが出ているという感じでしょうか。流通経済大学はチームの層を上げて行ってほしいです。
王者も通る道…青山学院大学、松蔭大学
出場回数は5回。今では無敵に近い青山学院大学も力を溜めていた時期があります。数年前、本選に出れていないチームが今では優勝校になっているなんて誰も想像していなかったと思います。松蔭大学は私の中では、梶原有高選手の出身校のイメージです。実業団で活躍する選手も学生連合の道を通っています。
ランクアップして一気に本戦入りか…駿河台大学、筑波大学、明治大学
出場回数4回。駿河台大学は昨年の予選会で徳本監督の予想を大きく上回るランクアップを見せました。筑波大学は国立大学でありながら、昨年久しぶりに箱根本戦の切符を手に入れチームとして出場を果たしています。明治大学は箱根常連校ですが何年かに一度本戦にチームとして出られない年があり4回のようです。このあたりの出場校は波に乗って本戦出場をかぎつけないとづるづると学連選抜が続く傾向があるのでぜひとも本戦出場の切符を取ってほしいです。
3回以下は常連校ではじかれた大学と個人として箱根を狙う大学が多い
出場回数3回以下の大学を見てみると城西、帝京、大東、神奈川、順天堂、東海、上武、山梨学院、日大、東京国際など名の知れたところが多いです。戦国駅伝と言われているようにどの大学がいつチームとして出られなくなってもおかしくないほど各大学のチーム力は均衡してきています。
非常連校では東京大学で箱根を走り現在はGMOアスリーツの近藤秀一選手や学習院で箱根を走ったプロランナーの川内優輝選手などチームとしては出場が厳しいチームでも実業団などで活躍する選手を学生連合は多く輩出しています。
次期ダークホースに慣れるか。不気味な2校…育英大学、立教大学
育英大学は創部2年足らずで箱根出走ランナーを誕生させてます。人数は少ないですがその他にも走れる選手がいるので選手層が固まってきたときに楽しみなチームです。立教大学は箱根駅伝プロジェクトでかなり力を入れているようです。今年の1年生のスカウトも常連校並みに走れる1年生が大量に入ります。長い距離に対応させることができれば面白くなってくるかもしれません。
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