今回の記事ではナイキが今後もランニング市場を独占する理由について書いていきます。
スポーツの大会が自粛される中で行われたホクレンディスタンスですが、多くの実業団選手や大学生が出場しました。そこでも足元を見るとナイキ社のシューズが過半数を占めていました。私が深川大会男子5000mのすべての出走ランナーの着用シューズを調べると約7割を超える選手がナイキのシューズを着用していました。
ナイキが履かれる理由
アシックスがメタレーサー、アディダスがアディゼロプロ、ニューバランスがFuelCell5280、FuelCell TC、ミズノがウェーブデュエルネオと他社メーカーもカーボン搭載シューズや独自プレートシューズを出しているのになぜナイキが履かれるのかはなぜでしょうか。
他社の新作の時期が悪い
ナイキ社以外の新作はトラックレースでも使用できるのか適性が定かではありません。発売されてから間もなく今年は試合の数も少ないため機能性が担保されていない状態で新しいシューズを使うのはリスクがあるため他社への流動が少なくなったと考えます。
ナイキ社は新作スパイクを発売
またナイキ社はトラックシーズンに合わせエアとカーボン搭載のスパイクを発売しました。トラックレースではスパイクを使用する選手も多いです。深川の男子5000mではナイキ着用者で3割がスパイクを履いていました。
ここで注目していただきたいのは厚底カーボン(ヴェイパーフライネクスト%、アルファフライ)の着用率です。トラックレースにも関わらずナイキ着用者の7割が履いています。これは多くの着用者がトラックレースでも使用できる機能があるもしくは適しているという認識がうかがえます。
価格よりも機能性
ヴェイパーフライは価格が3万越えですが他社メーカーものは2万台です。同じカーボン搭載シューズであれば価格帯が低いほうが良いのではないかと思いますが、それでもユーザーは断然ナイキが多いです。市民ランナーの他社ユーザーがこれから増える可能性はありますが、競技者は価格よりも速く走れる方を優先しているのだと思います。
- アシックス メタレーサー 22000円
- アディダス アディゼロプロ 28800円
- ニューバランス FuelCell5280、FuelCell TC 24200円
- ミズノ ウェーブデュエルネオ 25300円
ナイキ社以外の愛用者が続々乗り換え
ホクレンディスタンスで続々とナイキにシューズを移している選手が多くいます。今回ホクレンディスタンス網走で一番驚いたのはダイハツの松田選手がニューバランスからナイキにシューズを変えていたことに衝撃を受けました。そのほかにもMHPS井上選手がトラックでもヴェイパーを使用していたりと多くの選手がナイキに乗り換えています。
シューズの変更が表す意味
日本ではプロ選手や個人にメーカーがついていない限り着用するシューズを選ぶことができます。今までは自分の足に合った靴が実力を最大限発揮できるとされていましたが、今ではそれを凌駕するほどシューズの機能に影響が出ているということがわかります。
特に学生や実業団選手は結果がすべての世界です。つまり、実業団や学生が履いているシューズは一番結果が求めることができるシューズをチョイスしていることになります。
ナイキが一歩先を行く
ナイキ社以外の状況は言わばナイキ社が初代ヴェイパーを出した時の状態です。すでにナイキは初めてカーボン搭載シューズを公表してから3年以上の月日が経っています。しかもすでにブランディングは済んでおり、シューズの機能性、使用者の信頼が得られている状態です。他社メーカーが市場を取り戻すためには早急にヴェイパーを超えるものか同等のものを作り出さなければならないと考えます。
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