陸上記事

箱根駅伝2022へ 創価大総合優勝に向けて足りないパーツ (エントリー発表後追記)

投稿日:2021年11月25日 更新日:

第98回箱根駅伝まで約一か月になる。97回大会で誰もが予想をしていなかった創価大の往路優勝、総合2位。超ダークホースとなった創価大の躍進は今年も続くのか。ただの陸上ファンが分析していく。

エースの仕上がりは上々

今年の創価大のエースは間違いなく嶋津雄大(4年)だ。

おととしの箱根駅伝では10区で区間賞シード獲得の立役者になり、去年の箱根駅伝でも先頭を奪取する走りを見せて往路優勝に大きく貢献している。もはや創価大の象徴となっている選手だ。

11月20日に行われた早稲田競技会では創価大学日本人記録歴代1位となる28分14秒23を樹立している。

彼のトラックでのこの記録は全く価値の違う記録だ。何が違うか。それは靴だ。彼がトラックではいているのはミズノのクロノディスト。

ナイキ、アディダス、アシックスのプレートシューズを履く選手がほとんどの中で従来のプレートの入っていないスパイクで28分前半の記録を出しているのは大学生の中では唯一である。

来年の箱根駅伝も地力の違う走りで沿道を沸かせる走りをしてくれるだろう。

加えて前回箱根3区区間3位の葛西潤(4年)が長期の故障から復活し、早稲田記録会5000mで自己ベストに迫る14分06秒74で復活を果たしているのも朗報だ。

足りないピースは4年生の抜けた穴

昨年出場者の中で卒業した四年生は3名。箱根経験者が7名と多く残っている。

しかし、その4年生3人の抜けた穴が非常に大きい。

1区を走った福田悠一は区間3位、7区を走った原富慶季は区間賞と2秒差の区間2位、9区を走った石津佳晃は区間賞といずれも好走している。福田の抜けた日本人エースの穴は嶋津が埋めてくれるとして残り2枠が埋め切れていないのが現状だ。

筆者は嶋津を1,2区で起用したくない理由がある。

今までの嶋津はいずれも主要ではない区間で好走している。

この走りのインパクトというのは良い流れで繋いできてくれることが大前提だ。

彼の走りの良さは試合の流れが変わるところで最大の力を発揮する。1区や2区で見てみたいのは山々だが、そこで起用すると今までゲームチェンジャーとしての嶋津のポジションを埋められる選手がいないのだ。

新戦力は?

4着緒方 貴典創価大学3年1時間03分01秒自己新1時間04分43秒
13着石井 大揮創価大学2年1時間03分58秒
21着本田 晃士郎創価大学3年1時間04分12秒自己新1時間06分20秒
25着小野寺 勇樹創価大学4年1時間04分21秒自己新1時間05分40秒
33着中武 泰希創価大学4年1時間04分40秒自己新1時間04分48秒
39着山森 龍暁創価大学2年1時間05分12秒1時間03分33秒
40着桑田 大輔創価大学2年1時間05分17秒自己新1時間13分25秒
41着横山 魁哉創価大学3年1時間05分17秒自己新1時間05分24秒
75着吉田 悠良創価大学2年1時間06分33秒1時間05分49秒
世田谷246ハーフマラソン 創価大 結果

4年生の主力は嶋津、永井、小野寺、三上の4名。小野寺と永井には復路の原富と石津の役割を担ってほしい。

3年生では11月14日の世田谷246ハーフマラソンでは緒方貴典(3年)が1時間3分01秒の自己ベストで出雲駅伝1区区間7位の実力を証明した。

本田晃士郎(3年)、横山魁哉(3年)もタフな世田谷のコースで自己ベストを更新している。早稲田記録会で29分17秒で走っている村田海晟(3年)も箱根メンバーに絡んできそうだ。

2年生も元気が良い。石井大揮は1時間3分台の走りで13位と健闘した。山森龍暁はハーフ1時間3分台の自己ベストを持っており期待の2年生だ。桑田大輔も出雲駅伝5区区間7位で走っており、ハーフもある程度は走れる算段が付いた。

1年生では吉田凌、吉田悠良がメンバーに絡む可能性があるがまだ長い距離の経験値をつけたい。

箱根駅伝への展望

  • 1区 福田悠一 
  • 2区 フィリップ・ムルワ③
  • 3区 葛西潤④
  • 4区 嶋津雄大④
  • 5区 三上雄太④
  • 6区 濱野将基③
  • 7区 原富慶季 
  • 8区 永井大育④
  • 9区 石津佳晃 
  • 10区 小野寺勇樹④

今年の箱根駅伝の区間は上記のようになっている。

4年生が抜けた3枠を中武、新家、緒方、本田、横山、村田、石井、桑田、山森で争う形だ。

2区はフィリップムルワ、山要員は今年5区区間2位の三上雄太、6区は濱野将基がいる。

往路は緒方や葛西が1区や3区を走れると往路優勝のイメージが膨らんでくる。

個人的には復路に新家、石井の走りを見てみたい。新家は登りも三上選手同様に走れることが分かっている。石井は世田谷ハーフの後半激坂があるコースを攻略していることから8区、9区あたりで見たい選手だ。

こう見てみると今年できなかった総合優勝も不可能ではない。

創価大学は今年の箱根駅伝で持ちタイムがすべてでないことを教えてくれた。

選手層にはやや不安があるが10人のピーキングを合わせることができれば今年同様の結果を残すことは十分可能だ。ストライプインパクトの躍進は来年も続く。

エントリー発表 4年生が漏れる誤算 12/17追記

No.選手名学年所属1万mPBハーフ
1嶋津雄大4創価28:14.231:04:09
2中武泰希4創価29:26.211:04:40
3三上雄太4創価29:03.201:04:21
4緒方貴典3創価28:42.441:03:01
5葛西潤3創価28:43.401:05:03
6フィリップ ムルワ3創価27:35.29
7本田晃士郎3創価29:33.781:04:12
8松田爽汰3創価28:43.431:12:25
9新家裕太郎3創価28:45.931:06:04
10濱野将基3創価28:37.06
11石井大輝2創価29:15.381:03:58
12溝口泰良2創価29:12.16
13山森龍暁2創価28:56.781:03:33
14桑田大輔2創価28:38.461:05:17
15小暮栄輝1創価29:16.81
16吉田凌1創価28:41.28
箱根駅伝2022 創価大エントリー

12月10日箱根駅伝2022のエントリーメンバーが発表された。

創価大は4年生の今年10区を走った小野寺と8区を走った永井が外れた。小野寺は今年の雪辱を仲間に託すことになった。

8区区間一桁で走っている永井の漏れもどう作用してくるか。

今回のエントリー発表を見てみると世田谷ハーフと東海大の1万mで調子が良かった選手が選出されている。

2021/11/28 東海大記録会10000mで創価大の主力が一挙7名28分台自己ベスト。加えて八王子ロングディスタンスではムルワが27分35秒29。 濱野将基28:37.06 桑田大輔28:38.46 吉田凌28:41.28 緒方貴典28:42.44 葛西潤28:43.40 新家裕太郎28:45.93 山森龍暁28:56.78

永井の漏れは大きいがそれ以上に下級生が走れているということだろう。

来年も台風の目になってくれそうだ。

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