近年、マラソン大会やPR案件でランニングインフルエンサーやランチューバーが起用されるようになってきました。
そうした動きに一部のSNSでは「もう同じ人ばかりで飽きた」「ランニングインフルエンサーのPRだと買う気を無くす」などの声も聞こえてきます。
実業団選手などのトップアスリートの声が聞きたいなどの声もありますが、いつになってもランニングインフルエンサーの起用が減ることはありません。
この記事ではなぜ、トップアスリートの起用がないのか掻い摘んでいきます。
制約の違い
まず、案件がインフルエンサーに行く理由として実業団企業の調整が面倒なことが挙げられます。
実業団選手に案件を依頼する場合、アスリートの判断だけでなく所属企業の受託確認が入ります。
イメージ:C(依頼企業)→A(アスリート)→B(アスリート所属企業)
イメージ:C(依頼企業)→E(インフルエンサー)
そのため、レスポンスの速さや受託率の面でインフルエンサーは早いです。
企業に雇用されているアスリートとして報酬のラインが曖昧です。副業がOKな企業なのか、OKでも「企業所属のアスリート」として依頼をもらっていれば、案件報酬は企業のものになってもおかしくありません。
ですから、アスリートへのPR案件はお金ではなく、お金を商品として提供してアスリートに使用してもらうことでマーケティングを行っています。
意識と質の違い
もう一つ大前提に実業団選手とインフルエンサーではマーケティングのスキルも意識も違います。
前者は企業に雇用されていてお金は企業が支給をしています。
後者は個人事業主や当該者が会社設立者で案件が直接収入に繋がります。
プロモーションスキルの面でも実業団選手よりもインスタグラマーはユーチューブ・ティックトック・インスタグラムのSNS媒体を多く保有していて商材の見せ方、プロモーションの仕方が上手い、フォロワーもインフルエンサーの方が多い場合が多いです。
実業団選手はあくまで競技が仕事、プラス一部一般業務をしていることの手間を考えれば、独立している選手やプロ選手でないと企業側も選手側も費用対効果が悪いのです。
マラソン大会のアンバサダーやゲストも同じ要領です。ファンランで走るのであれば、実業団選手ではなくて良いし、盛り上げ方や声援に応えてくれるインフルエンサーの方が良いとなります。
まとめ
アスリート・インフルエンサーの雇用形態や制約の縛りによって生まれる意識の違いによって近年はPR案件や大会アンバサダーにインフルエンサーの起用が多くなっています。こうした動きは今後も大きく変わらないと私は考えています。
確かにもう見飽きたという意見もあると思いますが、インフルエンサーの方々がそれだけ影響力を持っているのは変えられない事実となっています。
特に「ランニング」の普及の面から考えるとインフルエンサーの方々が与えているのは非常に大きいです。ただ、アスリートの与える影響がないわけではなく、ランニングのレベルが上がれば上がるほど「ランニング」から「競技」へ特性が上がっていくので競技性の高い分野に興味がある方は少なからずアスリートの影響を受けている半面があります。
逆にアスリートをマーケティングしているのは大手スポーツメーカーの存在が大きいため、
- インフルエンサーはランニングのカテゴリー
- アスリートは競技のカテゴリー
に寄与している影響が大きいと言えるでしょう。インフルエンサーのPR案件に違和感を感じる方はおそらく、潜在的、内在的にこの考え方をどちらも持っている人が感じやすいのではないかと思われます。
あとは私たち消費者がそのPR案件にどう印象を持つかが大切なのではないかと思います。


